自転車ルールが厳格化!?利用者さんへの訪問時に注意するべきことは?

自転車ルールが厳格化!?利用者さんへの訪問時に注意するべきことは?
2026.05.11

自転車ルールが厳格化!?利用者さんへの訪問時に注意するべきことは?

 令和8年4月より、自転車の反則行為にたいしても「交通反則通告制度」が導入されました。このルールの導入により、自転車に乗るときに気をつけることが多くなった!という意見も耳にします。
 特に、ホームヘルパーさんや福祉・介護のお仕事をしている方は、利用者さんの自宅に訪問する際など、仕事で自転車に乗る機会が多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 今回は、交通違反を起こさないよう、どのような点に注意するべきかご紹介したいと思います。

自転車ルールの改正について

 そもそも、自転車ルールが厳格化されたといわれている背景には、令和8年4月1日から「道路交通法の一部を改正する法律」が施行されたことにともないます。
 この法律の施行により、それまでは自動車だけに導入されていた「交通反則通告制度」が、16歳以上のひとが自転車に乗るときにも導入されることになりました。

「交通反則通告制度」とは?

 信号無視や指定場所一時不停止などの違反行為を行い、警察官が反則行為と判断したときは、“青切符”とよばれる交通反則告知書が交付されます。以前は、違反行為として検挙されると、現場で聞き取りなどが行われ、最悪の場合、出頭や取り調べの要求をされたり、刑事手続に発展することがありました。
 しかしながら、“青切符”の導入により、検挙されたときにあわせて交付される反則金の納付書を仮納付することで、罪に問われず、前科がつくこともありません。
 このように、交通違反に対する手続きの負担の軽減につながる制度ではありますが、特に、走行中のスマートフォンの注視やイヤホンの装着によって事故が増加したことなど、昨今の自転車事故の情勢をかんがみ、警察による指導警告、取締りの強化につながっています。

Warning

 事故を起こしたときや重大な違反をしたとき、検挙に応じなかったときなどは、ひきつづき刑事手続の対象となりえます!
 なお、交通違反を繰り返した場合、自転車運転者講習を受ける必要があります。自転車運転者講習を受けるときは、受講料が必要となります。
 また、違反の内容によっては、自動車の運転免許が停止になることもあります。

自転車に乗るときに注意すること

 自転車は小さい子や高齢のひとも使用するため、イメージがつきにくいかもしれませんが、自動車と同じ車両の一種です。そのため、道路交通法では、一部を除き、自動車を運転するときと同じルールが定められています。
 そのため、信号や標示・標識を無視したり、一時停止しなければいけない場所で停止せずにそのまま通過することは、違反行為となります。特に、交差点などを走行するときは、ほかの車の進行を妨害してはいけないなど注意が必要です。ただし、自転車に最高(法定)速度はありませんが、標識・標示で最高速度が指定されている場所ではその指示に従わなければいけません。
 たとえば、自動車と同じく、踏切の前で停止しなかったり、遮断機が降りようとしているときに踏切に立ち入ると、同様に違反行為となりえますので、注意してください。
 そして、飲酒運転やあおり運転は当然ながら刑罰の対象になりますが、携帯電話などを使用しながらの運転も罰金の対象です。なお、携帯電話などを手に持ちながら画面を注視したり、通話をしながら運転をすると、反則金の対象になります。
 万が一、事故を起こしてしまったときは必ず、警察に報告したり、負傷者がいる場合は救護にあたらなければいけません。報告や救護を怠ると、当て逃げやひき逃げと同じく罪が重くなってしまいます。

  • 乗る前に確認しましょう
    ブレーキが利かない自転車に乗ると、自転車制動装置不良として反則金の対象になります。
    傘を差しながらの運転や、イヤホンで両耳を塞ぐなど周囲の音が聴こえないような状態での運転も反則金の対象になります。
    また、駐停車禁止の場所に自転車を置くことも反則金の対象になりますので、あらかじめ確認しておくとよいかもしれません。

いままでと変わらないルール

 自転車ルールの厳格化により、「自転車は車道を走らないといけなくなった!」や「ヘルメットをかぶらないといけなくなった!」という意見を目にしますが、いずれも指導警告の対象となることは従前からのルールでした。
 これは、令和4年11月1日に国の交通対策本部が決定した「自転車安全利用五則」にまとめられたもので、道路交通法にも定めのあるルールですが、最も守るべき基本的な交通ルールとされています。

  • 車道を走ることが原則で、かつ、左側を通行する
    なお、標識・標示がある自転車通行可能な歩道を走るときでも、歩道の中央から車道寄りの部分を徐行しないといけません
  • 交差点では信号と一時停止を守り、安全確認につとめる
  • 夜間はライトを点灯する
  • 飲酒運転は禁止
  • ヘルメットの着用
    努力義務ではありますが、ヘルメットを着用したほうが事故に遭ったときの致死率が低いと統計がでており、自身や従業員のいのちを守ることにつながるといえるでしょう。

勤務中に交通違反をしてしまうと

 交通違反による反則金や罰金は、運転者本人が負担することになります。
 ただし、事故を起こしてしまい、被害者が生まれてしまったときは、損害賠償の請求先が問われることになります。その際、従業員だけではなく、会社に使用者責任が生じたり、自転車が会社の所有物であることで運行供用者として責任の所在を問われる可能性も生じてしまいます。
 なにより、事故への対応に追われ、仕事に支障をきたすことで、従業員本人や会社に影響するおそれもあります。

おわりに

 交通違反や事故が起きると、本人や会社に負担が生じてしまう可能性があります。
 会社が安全運転研修などをつうじて指導することも、働く従業員をまもる方法のひとつかもしれません。

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2026.05.11